自然農薬

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自然農薬



自然農薬とは、病害虫に強い草木のエキスなどを利用した天然の農薬です。

化学農薬と違って即効性はありませんが、4〜5日後は分解され野菜の養分になります。




草木灰(そうもくばい)

雑草、乾いた木の葉、木の小枝を低温で焼いた灰です。

ホームセンターで購入可能です。朝方、露のあるうちに葉面に散布すると、

病原菌や害虫を寄せつけません。雨で流れても土壌の酸度を中和し、

効き目のあるカリ、リン酸肥料となります。

化学肥料は土を酸性にしますが、草木灰は使い過ぎても害がないので、

病気予防には一番のお奨めです。




食酢



米の醸造酢20〜40ccを水1リットルに、

展着剤として天然ヤシ油でつくられた台所洗剤5ccを加えて薄めて作ります。

葉もの野菜には、50倍に薄めて液をスプレー散布します。

葉がひきしまり耐病性が高まり、品質や味もよくなります。

収穫20日頃前には25倍の液を葉面散布します。




ニンニク液



殺菌効果は弱いものの、葉面に散布すると、ノミハムシなどに効き目があります。




牛乳



牛乳が乾燥するときに縮む力でアブラムシが圧縮死します。

古くなったものでも構いません。トウガラシ液を加えると、モザイク病に効果があります。




茶ガラ



茶ガラを土壌に混ぜると、お茶の葉に含まれるタンニンで

土壌中のセンチュウの予防になります。




ネギエキス



ウリ科のウドンコ病や灰色カビ病などに効果があります。




ワカメの煮汁



アリの道を遮断できます。果菜の収穫前には最適です。




ドクダミの生葉



ドクダミの生の葉は、根元に敷きつめると、ネキリムシだけでなくコオロギ、コガネムシ、

バッタなどの虫が嫌って逃げます。



トウガラシ、ピーマンエキス



モザイク病や、リンモン病によく効きます。




コーヒー



インスタントコーヒーでよいのですが、スプレー散布でダニの防除や病気の予防に効果があります。




使い終わった乾燥剤(消石灰)



水分を完全に吸ってしまい、粒から完全に粉となった乾燥剤は、消石灰として酸度調整のための土壌改良剤や、

イモチ病、タチガレ病、イチョウ病などの病原菌の活動を一時的に抑えます。水分を吸っていない乾燥剤(生石灰)は、

水を加えると発熱するので、危険ですので、取扱いを間違えないで下さい。




ビール



ビールの飲みかけを小皿に入れてその上にウドン粉かソバ粉を水面にふりまいておくと、ナメクジ、カタツムリ

が来て溺死します。ナメクジの大発生の際には、塩水の散布が効果的とのことです。



出典:自然農薬で防ぐ病気と害虫―家庭菜園・プロの手ほどき [単行本]

古賀 綱行 (著) 農山漁村文化協会 (1989/02)